THE TWILIGHT SAMURAI ☆☆☆
2005年 01月 24日
邦題は「たそがれ清兵衛」。いろいろと賞をとりアカデミー賞にもノミネートされた作品。監督は寅さんシリーズの山田洋次監督というのはspecial featureをみるまで知らなかった。
山田洋次監督は実際のサムライの果し合いはいままでのサムライ映画に描かれているスマートなものでなく、実はもっと凄惨なもので最後は出血多量で徐々に死んでいったということを描きたかったらしい。
普通映画監督はどんなメッセージを伝えたかったのかという質問にたいしてははっきり答えないことが多いのだが、山田洋次監督は「質素な武士の生活のなかにみられるような、simple life is betterということだ」とインタビューのなかではっきり答えていた。西洋の文化のなかではcontentmentというキーワードを使ってあらわされるコンセプトである。
清兵衛の娘が過去を振り返りナレーションするという形で進んでいくが、彼女の最後の最後のコメントがこの映画の伝えたいメッセージの全てではないかと思う。またこれはどの文化にも存在するユニバーサルなものでもあり、また悲しいことに現代のマテリアリズムにあふれた忙しい日常の中ではなかなか気づきにくいものなのである。
余談だが結核がコントロールされてきたのもここ50年くらいでそれ以前は若いひとでも、現代では治療可能な「労咳:consumption」のような感染症や飢えでどんどん死んでいたということが描かれていて、現代社会で生活できることの恩恵を改めて再認識させてくれる。
公式サイトはこちら
山田洋次監督は実際のサムライの果し合いはいままでのサムライ映画に描かれているスマートなものでなく、実はもっと凄惨なもので最後は出血多量で徐々に死んでいったということを描きたかったらしい。
普通映画監督はどんなメッセージを伝えたかったのかという質問にたいしてははっきり答えないことが多いのだが、山田洋次監督は「質素な武士の生活のなかにみられるような、simple life is betterということだ」とインタビューのなかではっきり答えていた。西洋の文化のなかではcontentmentというキーワードを使ってあらわされるコンセプトである。
清兵衛の娘が過去を振り返りナレーションするという形で進んでいくが、彼女の最後の最後のコメントがこの映画の伝えたいメッセージの全てではないかと思う。またこれはどの文化にも存在するユニバーサルなものでもあり、また悲しいことに現代のマテリアリズムにあふれた忙しい日常の中ではなかなか気づきにくいものなのである。
余談だが結核がコントロールされてきたのもここ50年くらいでそれ以前は若いひとでも、現代では治療可能な「労咳:consumption」のような感染症や飢えでどんどん死んでいたということが描かれていて、現代社会で生活できることの恩恵を改めて再認識させてくれる。
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by beta-endorphin
| 2005-01-24 00:59
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